難破船まじやみの冒険

迷いながら日々生きています

まっすぐな祈りたちの交差点~2021つじバの記憶~

こんにちは。まじやみです。

2021年5月17日、BOYS AND MENの赤色担当辻本さんが、めでたく30歳になりました。

そしてこの日には辻本さんのバースデーイベントが名古屋で行われ、非常な幸運を得た僕はこのイベントに参加することができました。

相も変わらずレポが苦手なので、僕が思ったことや感じたことを中心に書き残していきます。

 

細かいレポが読みたいという方は、レポに頼らずその目で何が起きたのかを見届けてもらうのがいちばんかと思います。

24日の23:59まで買えるから!買ってから120時間経過するまでいくらでも観れるから!

fent.spwn.jp *1

 

ROAD TO つじバ

そもそも僕はあまりに新規なので、今回のつじバを浴びるまで「ソロイベントでの辻本さんのスタイル」を知らないオタクでした。

2020年2月のつじワは行ったけど、その時はのどの調子が良くなくて歌唱はナシで、だけどその分「自分のファンしかいない空間」でしか見せない辻本さんをガッツリ浴びて、それだけでもすごく満ち足りた気持ちになったのでした。

ちなみに特典会で「今回が初ボイワです」という僕に、辻本さんはニヤリと笑いながら「レアだねぇ」と言葉をかけてくれたのでした。

ただ、かねてより辻本推しのフォロワさんたちから「バースデーは特別だから!」「君に届けが!!!」という話は聞いていたので、生きてるうちにその機会があればいいなぁ(昨今の情勢に加えて普段からつじバはチケットが激戦と聞いたので)なんて思ってましたが……まさかその夢が今年叶うとは思わず、自分でもびっくりしています。

いろんな幸運*2が重なってあの場に居合わせることが出来たこと、本当に感謝しています……しかも席めっちゃよかった……

 

オープニング映像

シアターに入場してからの待ちの間、ぐんぐんと高まっていた緊張が最初に揺さぶられたのが、あのオープニング映像でした。

そもそもボイメンのバースデーイベント自体が初めてなので、あの「TB」のロゴからめちゃくちゃテンションが上がっていたのですが、その後ノーリミに合わせて流れてくる映像がどれもエモエモでヤバかった……

内藤警部とかジャイアンとかツジーズブートキャンプのコメディカルな映像の中に、聖火ランナーとか諦めとかFix youとかカッコいいヒーローの姿を織り交ぜて、そして最後の締めには、ナゴドでセンターステージから客席に向かって大遠投する辻本さん!

カッコいいだけじゃなくて、かわいいもおもしろいも持ち合わせている……けれどやっぱり結論としてはどえらいカッコいい大宇宙・辻本達規のこれまでを振り返るあまりに素晴らしい動画でしたが……この動画を編集されたスタッフさんの愛の深さ*3も僕は勝手に感じましたよ……いつもお世話になっております……

しかもこの動画に出てくる映像の多くは、僕がリアルタイムで見聞きしたことのあるシーンだったのも感慨深かったです。これまでは過去映像とは即ち「僕が知る前のボイメン」のことを意味しており、円盤・動画・ブログ・先輩ボイファミさんから伺ったお話等々から当時に思いをはせることしかできない弱いオタクでした。

しかし今回のオープニング動画では(ボイメンにハマってからまだ2年にならない僕ですが)ボイメンと、辻本さんと一緒に歩んでこれた月日を実感できた初めての機会になったような気がして、ひとり客席で感慨にふけっていました。

……あかん、つーじーまだ出てきてないのに泣いてまう。てかまだ本編に入ってないのに僕ってば語りすぎでは?

 

グランスピアーのテーマ

エモエモノーリミが終わると、聴きなじみのあるグランスピアーのテーマのイントロが流れ、ステージ上に明かりがともるとそこには赤髪の辻本さんがちゃんといました。

「ちゃんと赤い髪継続してる!!!」とか「衣装私服か!?かわいいな???」とか「舞台上マジで一人しかいねえ!!!推しシカ放題じゃん!!!」とか「めっちゃ近!!!」とか「やべえ!!!ついに夢の時間が始まっちまった!!!心の準備が!!!」とか、とにかくいろんな感情で頭がショートしていて、この時の僕はほとんど身動きが取れていなかったんじゃないかと思うんですよね。どうも、限界を超えると身動きが取れなくなるオタクです。

そんな僕の頭の中で「現地に来てボンヤリしてるんじゃねえ!!!しっかりと心に刻みながらペンラを振れ!!!推しに感情を伝えろ!!!」という冷静な指摘がどこからか聞こえてきて、やっと我に返ることが出来ました。そもそも久しぶりのソロイベントで、その開幕1曲目で、しかも歓声NGの会場を前にした辻本さんの方が、僕らオタクよりも何倍も緊張されているはずですよね。客席にいた僕から見ても、辻本さんはやや緊張のご様子にも見てとれました。(こういうふうに内面の動揺が隠せない辻本さんの正直なところもまた愛しいわけですが)

また1曲目を終えた辻本さんが、赤く染まった会場をゆっくりと眺め渡していた姿もとても印象的です。真っ赤なペンラの海を見て辻本さんが「嬉しい」って言ってくれるなら、僕らはいつだってどこだって駆けつけちゃうからな……

 

ということで、(ツジワでは恒例らしい?のですが)僕はこの日初めてグランスピアーのテーマを歌う辻本さんを目撃しました。グランスピアーのテーマ、こんなに振り付け可愛いのか……「金シャチの使者~」のあとに首を振る動きが入るのとか、全体的に反則やん……

グランスピアーのテーマ、ソロイベントでは必ず歌う曲のひとつになっているらしいですね!グランスピアー自体はDVDで全話見て、僕も大好きな作品になったのですが、辻本さんにとっても大切な作品として、帯刀大河くんとともに心の中に生き続けているんだろうかと感じると、また心の中があったかくなるのでした。

 

トークパート

歌って踊るカッコいい辻本さんはもちろん好きなのですが、僕は辻本さんのお話(心のうちを余すところなく語ろうとする結果、尺が長くなってしまうところもご愛嬌)も大好きなオタクでもあるので、自分のファンしかいないとわかっている空間で自分の話したいことをもにょもにょ喋る辻本さんの姿を眺められるソロイベントの場はめちゃくちゃ貴重だな~と思っています。

どんな話を聞けるかな~と思っていたのですが、野球の話についてご自身では「需要がない」という認識だったのはちょっと複雑な気持ち……。需要はちゃんとあるところにはあるから、いっそのこと「今日は野球の話しかしません!」みたいなイベントを打ったらいいんじゃないかと思うんですよね。(当方スワローズファンですが)おかげさまでドラゴンズの動向もそれなりに把握してるので……開催された暁には必ず応募するので……何卒ご検討くださいまし……

そしてここで髪色の話がやっぱり出ましたね!ご本人的にはやっぱり黒がいいんだろうな~というところを覗かせつつ、赤髪の仕事が決まってることを匂わせてくるのはかわいいなぁと思いました。なんにせよ、しばらく赤色期間が続くことが確定したので、じっくりと堪能させていただこうと決意を固めました。てか髪色が赤の縛りの仕事ってマジでなんだろう……

 

ノリノリソロライブ

これも辻本ソロイベントでは恒例のコーナーらしいですが、僕は初体験!

ボイメンを推しはじめてから2年の間に、ライブ中の視野がどんどん狭くなっている僕ですが、他のメンバーに目を取られる瞬間も当然あります(むしろちゃんと全員見て)し、配信ライブだと当然カメラに抜かれないタイミングの方が多かったりするので……推しシカ見えない系のファンの要望に100%で応えるという、ソロイベントのコーナーとしてはオタクを大喜びさせる超天才の発想だな~と、実際に本物を見て思い知りました。

メンバー全員での集団芸的なパフォーマンスの中でも、辻本さんの全力全開の姿はかっこよくて自然と目が行ってしまうのですが、やっぱり舞台上に辻本さん以外誰もいないとなると当然ながら解像度が違う!他メンに一切気を使わずに合法的に推しだけを眺められるこの空間、何度でも言うけれど最高すぎるぜ……

辻本さん側もひとりで演るとなるといつも以上に手が抜けないとやらで、(どえじゃんのときも「いつもはここで一息ついている」ところでしっかり顔を作ってくれたり)普段のライブよりもハードなことをやってくれる辻本さんの心意気(あるいは「オレのことだけ見ててくれ!」的な辻本さんの願いとも受け取れるような気もしますが)を見せられる側からしたらそんなのファンはめちゃくちゃうれしくなってしまいます。

今回はノリノリライブだけでも4曲もやってくれて(多いのか少ないのかはようわからん)最後には汗びっしょりになっていた辻本さん。誕生日という「祝ってもらう日」なのに、どうしてこんなにもオタクのために頑張ってくれるのか……と、客席の片隅で僕はうれしいような申し訳ないような複雑な気持ちに支配されていましたが、ノリノリライブの最後、ハードなイベント構成の意図について「30代になっても変わらないから見守っててね」*4(ニュアンス)的な思いがあったと明かしてくれました。

 

ここでまじやみブログ恒例の自分語りですが、じつは僕はもうずいぶん前から「これ以上年を取りたくない!」と思っていて……その理由のひとつには「自分の若さのピークが終わってしまうことへの恐怖」みたいなものがありました。

若いうちって出来ないことだらけだし、若さゆえの未熟みたいなのは比較的許容されるところがあって、僕は比較的そういうのに甘えながら生きてきた人間です。*5

年を取るということは、それに相応しいものを持った人間になるということですし、その覚悟というか自信というか、そういうものが全くないままにここまで来てしまったという焦りは、やっぱり少しずつ感じてはいました。

というかそういうカッコいい話だけじゃなくて、趣味も得意なことも将来の夢も結婚願望も子供が欲しいとかもなくて、稼げるわけでもたくさん友達がいるわけでもない僕は、このままいくと特に何の取り柄もない独り身のオジサンになって、身体が動かなくなったり毛が薄くなったりするのと戦わなきゃいけないのがイヤすぎて、そんな哀れな人生をこれから何十年も続けていくんだったら30くらいでうまくこの世からオサラバしようか……なんてことを本気で考えたりしていた時期もありました。

だから諸々考えて、とりあえず30まで頑張って生きてみて、そこでビジョンがなかったら人生のクロージングを考えようと、そんなことを思っていた僕が出会ったのが、辻本さんだったんですよね。

辻本さんははやくから「かっこいい30代・40代になりたい」と仰っていましたが、過去映像をハゲタカしていた時に見つけた過去の辻本さんの発するあの「ほとばしる若さ」みたいなものをさんざん画面越しで見てきた僕は、正直なところ「もっと若さを大事にしてくれよ!!!」みたいなことを思わないでもなかったひとりです。そもそもアイドルって一般的には「若いうちが華」みたいなところもあるし、最近目覚めた俳優活動にしたって役の年齢と俳優の実年齢にあまりに開きがあるとキャスティングがしづらかったりしますし、とにかくもう少し若さにしがみついてくれ!みたいな気持ちに支配されることもありました。

 

しかしこの日の辻本さんは、僕が抱えていたよくわからない「未来への恐怖」を、あまりにも軽々と「希望」へと書き換えていきました

あの日の辻本さんの姿をみれば、「29だろうが30だろうが40だろうが変わらない」という言葉が、強がりではない「真実」であるということが、よくわかります。「来年も再来年もイベントやるから」「僕は絶対に折れないので」……そんな言葉が次々と辻本さんの口から紡がれるたびに、年齢にこだわっていた僕の愚かさを恥じるとともに、彼のファンとして恥じない人生を歩みたいと願うようになった僕の未来にも、辻本さんが明るい光をともしてくれたような気がしました。

コーナー最後の「これからも見守ってくれるとうれしいです」の言葉、しっかりと受け止めさせていただきました。まじやみ、もう30で死ぬなんて言いません。約束です。

 

汗を光らせながら、元気に楽しそうにステージ上を跳ね回る辻本さんを、やっぱり僕はいつまでも見ていたいです。辻本さんも人間だからあれだけハードなことをすれば当然キツそうな表情をみせることもありますが、普段は客席からコールや曲間に励ましの声が飛ぶとのことで――僕は普段ライブ中に声とかあんまり出さない(どうしても女性が多い現場だと自分の声が響いてしまい、急に現実に引き戻された気がして興醒めするので)オタクなのですが、次に発声OKのノリノリソロライブに参加できた日には――辻本さんのこの心意気に、いつかは声援で報いたいな……と思うなどしました。

 

ちなみに演ってくれた曲目を見ても、どえりゃあJUMPとかZOKKON!とか、比較的新しい曲だからやってくれたのか、あるいはファンが聞きたそうな曲を選んでくれたのか、それとも曲や歌詞のメッセージから選んでくれたのか……いずれにせよ、僕らファンが見たいものを的確すぎるくらいに突いてきてくれて、最近の辻本さんの精神面の充実ぶり(?)を象徴するような曲が並んでいたように勝手に思いました。

辻本さん、歌っている曲や歌詞に自分自身のチャンネルを合わせてくれているといったらいいんでしょうか……この歌詞の時はこの表情!みたいなのがいつもぶれなくて、それってやっぱり毎回歌詞の内容に辻本さんが寄り沿ってくれていることの証明だと思うので。そういうところを通じて僕らは辻本さんに対して、毎日毎時毎分毎秒、信頼を強めているんでしょうね。

 

Fanfare

ノリノリソロライブの話はそろそろ締めようと思ってたんですが、やっぱりこの曲のことを書かずには終われないなと思ったので、勝手に延長戦に入ります。

ボイメンのファンになってから、日々彼らの曲に励まされながらなんとかここまで生きつないできたまじやみですが、僕がボイメンに出会った2019年はマジでいろんなことがうまくいかなくて、ほんとに今の仕事をやめちゃおうかなと思ってた時期でもありました。そんな時に僕を一番支えてくれたのがこのfanfareでした。

はるかな勇気をあげるから もうそこで泣いてないで

その手に今 素直な気持ちをひとつ

好きなことに背を向けないで 一秒も忘れないで

君の夢の 応援者はここにいるから

ボイメンハマりたての頃の僕は、この曲のことをあんまり認識してなくて、派手なライブナンバーをヘビロテする時期を過ぎたあたりの「全部の曲をコンプリートしよう」期に、この曲に出会ったんですよね。

この時の僕は仕事をはじめて4年目とかで、それまでは毎年少しずつできることが増えていく実感もあったのに、この年はむしろ今までできてたはずのことが出来なくなっているように感じていました。仕事自体は自分の好きなことのはずなのに、やっぱり自分はこの仕事に向いてなかったんだろうかと凹む日々を過ごしていて、そんな時に聞いたこのサビの歌詞が、すごく心に響いたんですよね……

この頃はもうボイメンのことをバッチリ推していたので、僕のまじやみ思考回路も少しずつ改善に向かっているころではあったのですが、うまくいかないことに直面するたびに言い訳をして逃げ続けてきた僕に、ちゃんと前を向かせてくれたのが、このfanfareでした。

ちなみにその後、2020年に入るとご存じのとおり辻本さんが「お隠れ」状態に入られたり、前髪をバッサリいったり、なかなかメンタルが厳しいときもありましたが……とにかくいろんな場面で、この曲にずっと支えられて生きてました。

だからいつか、この曲を生で聴ける機会が来たらいいな……なんてことを願っていたのですが、やっぱりあまりにもアイドルな曲なので。時間が経ってメンバーの年齢が上がるほどに「その日」は来ないんじゃないかという諦めの方が、大きくなっていたところでした。

 

止まらない時に寄り添って 目を閉じる 聞こえる鼓動

きっと知ってた ずっと抱えてた気持ち

いちばん似合う今日になれば もう何も恐れないで

飛び出したい その想いをここから見てるよ

たぶん今回のつじバは、ご本人の中でもはっきりと「30歳になって伝えたいこと」をテーマとして臨まれていたような気がするんですよね(個人の意見です)。そのライブのセトリにこの曲が選ばれたのは、もしかしてこの2番の詩がどこかに刺さったからなのかなぁ……(個人の妄想です)

やっぱり時の流れって不可逆的だから、あの日に戻りたいって思っても絶対に叶わないし、だからこそこれからの一瞬一瞬を大切にしていかなきゃいけないんですよね……

それにしてもfanfare、いろんな文脈で人の想いを背負える名曲なので……もっと軽率にみんな歌ってほしいし、よくばりついでに言えば辻本さんが赤髪の間にあのBuddiesの衣装でのパフォーマンスが見てみたいっすね……願いは言葉にするとわりと叶うので……

 

changes

ノリノリライブが終わると、舞台の話もしてくれました。

イチゴ―イチハチでの経験は、僕らが想像していた以上に辻本さんを大きく変えていたようです。その変化についてはfix youでの演技を通じて、少しずつ分かっていたつもりでしたが、こうやってご自身の口からはっきりと語られる言葉に安心させられるところはありますよね。そうか、だから僕は辻本さんの話がゆっくり聞きたいんだな……

 

人によって捉え方は様々かと思いますが、僕は辻本さんが役者という仕事について「自分のなりたいものが増えた」と言ってくれたことがすごくうれしかったです。

べつに僕は演劇に詳しいわけではないのですが、役者さんを見ていると「自分の色を消して役の色に染まれる人」と「自分の色の上に役の色を重ね塗りする人」がいるような気がしています。役者としての幅を考えれば前者の方が優秀なのかもしれませんが、いまのところ辻本さんは後者のやり方で大きな感動を生み出すことに成功しているように僕には見えます。

たぶん辻本派の人たちの多くは、嘘偽りなくまっすぐにぶつかってくる辻本達規という生身の人間が大好きなんだと思います。演劇という仕事は、多かれ少なかれ演者本人の人間性にフィクションのベールをかける営みですから、辻本さん本人を愛しすぎた人からすると、演劇人としての辻本さんはいまいちピンとこないのかもしれないな、とは思います。

でも辻本さんの演技には、辻本さんにしか出せない「意味」があるような気がするんですよね……。もともと地金を鍛えに鍛えて作られた鋼の刃のような「リアルな感情の輝き」が辻本さんの武器ですが、いろいろな役を演じてその人間性と交わる経験は、きっと辻本さんという刃をさらに鍛えることになるんじゃないかと思うんです。

イチゴ―イチハチ以降、その輝きがますます深みを増している辻本さんを見ると、その進化・変化をこれからもずっと見ていたいなと思うようになりました。

 

……というような思考がchangesのイントロが流れ始めたところで僕の頭の中に展開されていたのですが、赤いライトに照らされ、バンドサウンドの曲をしっとりと歌う辻本さんが本当にかっこよすぎて、もう細かいことはどうでもよくなってしまいました。自分の言葉で、自分の歌声でこの曲をファンに届けたいという辻本さんの思いは、この曲が原曲でなく舞台版のキーに合わせられていたことからも、とてもよく伝わってきました。ラストの「変わったのは 僕自身だ」のところも、池袋の劇場で見たあの日の辻本さんの姿とばっちり重なって、なんだかいろんなことを思い出しました。

ちなみにこの曲の間奏部分ですが、舞台のときには楽しげなダンスパートが入っていました。舞台全体がわりとしんどい話で、しかも役と辻本さんの「重なり」がすごく大きいので、あのダンスパートのところだけ「いつも僕らが見ている辻本さん」の姿が見られるのがすごく救いというか……すごくホッとさせられて、いつもあそこで僕は泣いてしまっていたのですが……今回もあの間奏で泣かされてしまいました……

まじやみ、もう金輪際、まばたきするのやめます!!!(無理な約束)

 

そういえば、イチゴ―イチハチのDVDが絶賛販売受付中だそうです。

注文は今月中、在庫は持たない!ということなので、どうしようか迷っていた方は後悔する前にポチってしまうことをお勧めします。僕も布教用と保存用に追加で注文してこようっと。

 

君に届け

さて……来ました……辻本達規バースデーイベント公式テーマソング……

これについてはもう、コメント欄やTLやいろんなところで同志の言葉をお見かけするのですが……なんでこの曲を辻本さんの側が歌っているのかが謎なくらい、僕らファンの思いを的確に表してくれている曲なんですよね……

君に逢えたこと 本当に良かったと そう言える

その笑顔を守りたい

来年も 再来年も 今以上に君が好きで

それくらい 僕のすべてで

常日頃から斜に構えグセのある僕は「辻本さんのくれたものはまっすぐに受け取ろう」というポリシーを持ってやっているのですが、これはちょっとほんとうにわからなくなるというか……こんなもの正面から受け取れるわけないって……ほんとこの人に「塩対応」なイメージをつけたの誰だよ……ヒャダさんか……

辻本さんのことを考えれば考えるほどわからなくなることがあって、でも僕なんぞが考えてもわからないような人だからこそ、こんなにも好きを掻っ攫われてしまうのかなぁって思ったりもして。

 

どんな君の側面を見ても 大袈裟かもしれないけど

そのどれもが僕の胸を打つ

オタクとして推しのことを盲目的に全肯定するのはちょっとよろしくないな……とは思っているものの、アツアツでカッコいい辻本さんもふにゃふにゃしてかわいい辻本さんも、ちょっと頑固なときもメンバーをいじりすぎてるときも特典会のときも、結局は目の前のことに全力で挑んでる辻本さんのお姿が僕の胸を打たない時なんてないんですよ……

 

いつもいつまでも 思うことはひとつだけ

たまらなく 君が好きだよ

芸能人ってすごく大変な仕事だと思うんですが、その理由のひとつに「ファンからいろんなことを期待される」ところがあるなぁといつも思っています。芸能人も人間だから、当然内心では嫌なこと、やりたくないこと、やめたいこととかもあって当然だと僕は思うんですが、そういうネガティブなことを言えないのが芸能人の辛いところだなぁと思います。

だから僕はなるべくなら、彼らを縛る枷を少しでも減らしてあげたいなって思うんです。そのために僕がなるべくしないようにしている(けど全然できてないので毎度大反省です)のが、推しの心情を勝手に推測することと、推しの未来を縛る言葉を使わないようにすることの二つです。

「ずっと」「永遠に」「いつまでも」「一生」とかいう言葉、すごく聞こえはいいけれど、実際のところは呪いのような言葉だなぁと思ったりします。オタクの側では「一生推す!」とか言いながら推し変したりするのは結構あること(その時々での推しに対する思いの強さを表現する言葉としての用法はもちろんわかる)だし、場合によっては推される側も何かの事情で芸能人をやめることになる可能性がないとも限らない。いずれにしても、ファンと推しとの間の約束がお互いを傷つけることになるんだとしたら、そんな約束は最初からしない方がいいんじゃないかと考えたりもするわけです。個人的な気持ちですが、推しが幸せで生きていてくれたら、どんな暮らし方をしていてもそれでいいやって思うタイプのオタクなので。なんなら好きな人を見つけたり結婚したり子供を設けたり、辻本さん自身が幸せだと思うことをどんどんしてほしいと思っているので……

でも我らが辻本さんは、そういうオタクの弱い心をめちゃくちゃな光量で根こそぎ焼き尽くしていくんですよ……辻本さんが「いつまでも」って言ったらそれは「いつまでも」以外の何物でもないから、僕らはその言葉を信じてついていけばいいんですよね……そうですよね……その約束が僕らをまた強くするんだ……

このフレーズを聞くと、そのたびにこの葛藤が胸をよぎっては泣きたくなる身体になってしまいました。

 

もしも悲しみに包まれたなら僕は

いますぐ 君に逢いに行くよ

正直このブログをどうやって書くか、けっこう迷いました。というのは、つじバの様子は配信されているので、それをレポ下手な僕が書いてもなぁ……と思ったり、あるいはこのご時世では現地に行きたくても行けない方もたくさんいたわけで……そういう方々からしたら、僕みたいな存在はかなり目障りなんだろうなってことは、それなりにわかっているつもりです。

辻本さんは目の前にいる人に想いを伝えることに重きを置いている人なんだろうな~というのは、長くないボイファミ歴の中でも察するところはあります。もちろん僕もいろいろな都合で行けないイベントやライブもあるわけで、そういう時には現地の人たちを羨ましく思うこともあるんですが……でも辻本さん、目の前にいないファンにもしっかり心を配ってくれているんだなというのが、現地でバイベを拝見した感想です。カメラに向かってファンサをしたり、配信の人に積極的に語りかけたりするタイプの人じゃないのでわかりづらいかもしれないんですが……確かに僕はそう感じたんです。

ameblo.jp

このブログ、最近の辻本さんのブログの中でもかなり僕のお気に入り度が高いのですが……このブログのように、いろんなところで「昔から応援してくれていた人たち」への言及がちょくちょくみられる気がします。

新規オタクの僕でも、ここ最近の辻本さんがぐんぐんカッコいい人間に変わってきていることはよくわかるので……いまは辻本さんの動向をあまり追えてない方々に、いまの辻本さんを見てほしいという気持ちでいます。

僕は身の丈に合わない幸せをもらってしまったので、ボイメンを、辻本さんを必要とする人にも、ちゃんと彼の思いが届いてほしいなと願っています。

 

アンコール:つじだっぷ

あんなにも感動的な「君に届け」のあとに強制爆速アンコール!しかもつじだっぷ!ぼろぼろに泣かないようにと堪えようとしていたところで笑わされると、人間の身体的には我慢が利かなくなるもんなんですね……笑 

これも当然初聴きなんですが、まさかこんなにかわいい曲だとは……キーの高さも(オーダーメイドだから当然かもですが)辻本さんにバッチリあってて、他の曲に比べて声の伸びが全然違って気持ちいいですよね……これが3万円とは大バーゲンにもほどがある……ヒャダインさんマジでありがとうございます!次回までにちゃんとコールを覚えておきます!

 

今回のイベントで辻本さんが歌ってくれた全7曲、どれも素敵な曲なのは間違いないのですが、やっぱりどんな曲であっても、辻本さんが歌ってくれているということがたまらなく幸せだなぁと、改めて噛み締めました。

特別に歌唱力があるとか、あるいは作詞・作曲をご自身で手掛けているだとか、そういう音楽的なことでいえば辻本さんよりも能力のある人はたくさんいるわけですが……この人のこの歌声にしか宿らない何かが絶対にあって、その何かを求めて、僕らはふらふらと彼のもとに引き寄せられているんだなぁ……と、イベント後にポチった君に届けの原曲を聴きながら思いました。

 

さいごに

というわけで、大満足という言葉では足りないくらい、すごくたくさんの幸せな記憶をもらって、2021年の辻本さんのバースデーイベントは幕を下ろしました。

僕の生きてきた28年弱の人生は、思い通りにいかないこともあったり、うまくいかないこともあったり、どうしてこんなに冴えない感じになっちゃったんだろうか……って思ったりすることばっかりでした。

でも辻本さんという光に出会えて、こんなにもかっこいい人を推しに持てて、そしてこんなにも大好きな人の記念日をお祝いする場に居合わせることができて、そのすべてが本当に幸せなことだなと思っています。

これまで自分自身ではあまり納得がいっていなかった僕の今までの人生ですが、いろんなことを振り返ってみると、いろいろな経験がまさにこの瞬間の幸せを味わうためにセッティングされていたのかもしれない*6なんてことを、汗をほとばしらせながら歌い踊り、ステージの光に照らされながら満足そうに赤く染まった客席を見つめる辻本さんを客席から見上げながら、本気でそう思いました。

 

本当なら5月17日という辻本さんの記念日は、辻本さんのしたいように過ごしてほしい(誕生日に限らず毎日好きなように過ごしてほしいと思ってますよ!)と願っていました。芸能人という、プライベートな領域のすごく狭いお仕事だけに、大切な日くらいはひとりの人間として、家族や大切な人と過ごしてほしいと僕は思うのですが……――これからすごく自惚れたことを言いますが――もし辻本さんにとっての「大切な人」の枠のすみっこにでも、僕らファンが入っているのであれば、そんな幸せなことはないよなと思うわけです。

辻本さんが言ってくれたように来年もバースデーイベントが開かれれば、そこでまた一回り大きくなった辻本さんの姿を拝みながら誕生日を祝うことが、いまからすごく楽しみです。また来年この場に来て、こんな幸せをみんなと共有できるように、僕もこれからの一年間を、しっかりと頑張りたいなと改めて思いました。*7

 

追伸:現地勢のノロ

例によって今回のブログもヘビーな感じの仕上がりになりましたが、全体を一回推敲して、すごく大事なことを言い忘れていたことに気が付きました……

今日も辻本さんのお姿、めちゃくちゃカッコよかったぁ……

ノリノリソロライブが始まって気付いたのは、半袖の白Tシャツ1枚で踊ると腕の筋肉の動きまでバッチリ見えるということ……今回のお席がめちゃくちゃに恵まれていたこともあって、どえじゃんのときの腕を左右にグイグイする動きとかで圧倒的な美を浴びてしまいました……現場に行くたびに神秘主義者の気持ちがわかるわ~と思っていたのですが、今回はマジで神の御姿を近くで拝んでしまった……と、まるで禁忌を犯した人間のような気持ちになりました。

こんな奇跡、もう二度とないかもしれない……という考えが脳裏をよぎったのですが、そんなネガティブな考えはすぐに丸めてポイしましょう。こういうのは信じることが大事ですからね。またすぐに近くでモを拝める機会が来るはず……

 

*1:このページのURLの末尾、21051719-tsujimotobdなのがすでに愛しいね

*2:行きの新幹線、何も考えずに時間と値段で予約を取ったら「ひかり517号」だった みたいなエモエピソードもここで供養させていただきます

*3:蛇足ですが僕が大好きな「ナゴドARCのトロッコ手すり上で足組みをする辻本王子」が入ってたの、あまりにも「わかり」だったので……どなたか存じませんが心より深く感謝御礼を申し上げます

*4:いっつも思うんですが、それまで自信満々なのに急にオタクに対して「見守っててね」とか言い出すの、いつものことながらめちゃくちゃ愛しいんだよな……見てるよ……ちゃんと見てるよ……

*5:この辺の事情に関しては別エントリ「未成熟からの卒業」に詳しく書いてあるので、気になったらそちらをチェックしてください

*6:僕がアイドルオタクをする上でのバイブルである少年ハリウッドという作品のなかで「どんな道も貴方が正しかったと思った瞬間、その後ろの道も全部正しいものに変わる。人生ってね、割りと都合良く出来てたりするもんなんですよ」というセリフがあって、この日の体験はまさにそういうことなんじゃないのかなって思いました。

*7:チケットの倍率のことは今は考えないぞ!辻本派の皆さん、お手柔らかにお願い致します。笑