難破船まじやみの冒険

迷いながら日々生きています

壊れそうなものばかり集めてしまうよ

はじめまして。普段は高知出身の声のでかい若手声優と、名古屋のボーイズグループの赤色を推してるまじやみという者です。筆不精と三日坊主に定評のある僕ですが、ブログなんぞはじめてみました。

先日友人に連れられて、銀河英雄伝説の劇場版第二章を見てきました

 

推しが地上波のアニメになかなか出れず、不貞腐れてテレビアニメをめっきり見なくなったダメオタクなので、銀英伝もアニメ版の3話くらいまでで見るのをやめてしまったんですよね。それがこの映画はアニメだと17話相当のところから始まるので、どうなるかなと思ったんですが、友人のプレゼント3話までの知識で十分に戦えました。久々にスケールの大きなアニメーション作品に圧倒され、そして羅列されるドイツ語風のカッコいい人名と美麗なキャラクターたちに、僕の魂の中に眠る中二心が目覚めてしまいまして…みなさんもよかったら是非劇場へどうぞ!

gineiden-anime.com

さてさて…この作品にはめちゃくちゃ推せる子がたくさんいるのですが、その中でも僕はジークフリートキルヒアイスという青年にどっぷりしてしまいまして。何が推せるかってジークくん、この戦争の世界にありながらめちゃくちゃに純朴でいいやつなんですよね…(なんなら作中でモブにもそんな感じのことを言われています)

ここで僕はあることに気付きまして。ジークくんが他のキャラよりも気になってしまうのは、彼があからさまに戦争の時代に合わないいい奴で「明らかにいつか死にそう」だからなのではないかと…死にそうな香りがするからこそ、この子から目が離せなくなってしまうのではないかということなのです。

ちなみに僕の推しをひもといていくと、実際に死んだキャラクターは実はそこまで多くない。ただ、僕は推している彼らに対して、突然にフッと消えてしまいかねないのではないかと思い込んでいる。名古屋の赤いお兄さんはいつもあまりに全力パフォーマンスなので彼の体調は四六時中心配になってしまうし、声優さんに対しては廃業してしまうのではないかという謎の不安に苛まれていたこともあるし、木村龍はアイドルを、七尾太一は役者を突然にやめてしまうのではないかという妄想(ここ重要)をよくしていた。鉄血のオルガ・イツカと文殺の菅さんはひどい死に方をしていて、最近僕の中でアツいHANDEAD ANTHEMの和食雷我くんのような「半分死んでいる」みたいな例外もいるが、いずれにせよ僕は消えてしまいそうな人を推しがちなオタクなのである。

handead.jp

 

さて、この世には「推しが死ぬ」タイプのオタクがいる…厳密に言えば「死にそうなキャラクターばかり推してしまう」と言った方が正しいのかもしれないが…いずれにせよ推しが死ぬオタクは一体どんな罪を前世で犯してしまったのかとその理不尽な境遇を嘆くのだが、その答えが少しだけわかってしまったような気がして、このたび筆を執った次第なんですよね(前置きが長すぎる…)

 

「消えそうな人を推している」というのは、逆に言えば「推しになる人の命に限りがある」ということである。すごく雑な言い方をしてしまえば、こういうタイプのオタクは無意識のうちに推しの命に限りを設けようとしているのではないかということに、僕は最近気付いてしまったのだ。この人はここまでしか生きられない、というゴールが(オタクの心の中で)決まっているからこそ、その区間を全力で走れるのではないだろうか。

具体例を挙げてみるので、推しが死にがちな人は胸に手を当てて考えてほしい。あなたは夏休みの課題を最後まで残している人間ではなかったか。締め切りが迫ってから慌てて仕事や原稿に取り掛かる人間ではなかったか。待ち合わせ時間にはギリギリに到着するタイプの人間ではないか。公開期限の長い動画を後回しにして、生放送の番組ばかりに追われてはいないだろうか。(そうじゃない人は本当にスミマセン)

推しが死ぬかもしれない、消えてしまうかもしれないと思うことは、自分の心をいつも推しの死で煽り続けているということと同義だ。いま推さなければ彼は消えてしまうかもしれない、この機を逃したらもう2度と彼に会うことはないかもしれない…という不安を燃料に、自分の生活を切り詰めて推しに貢ぐような生き方をしてはいないだろうか。

 

という感じで、このブログはちょっと極端な思想のオタクが、自分の体験や思念をもとに、突拍子もないことをグズグズ語る場になりそうです。感想や反論や論破もらえるとうれしいですが、気に入らなければソッとしといてもらえると幸いです。